髪のお悩みQ&A 〜 髪の痛み解決編〜

髪のお悩みQ&A 〜 髪の痛み解決編〜

Q1: 髪はどうして痛むのでしょうか??
髪のダメージは大きく2つに分けて、クシやドライヤー、コテ等を無理に使った場合に起きる「物理的損傷」と、カラーやパーマの時などの時に起きる「科学的損傷」があります。
つまり、前者は外部からの無理な力で「髪の表面を傷つけているか?」と言えるし、後者の方は「髪の内部が薬などの化学薬品でダメージを受けてしまったか??」と言い換える事ができます。
当然、前者と後者では同じ「毛髪のダメージ」でも性質が全く異なっているので、それぞれに合わせた対応が必要になります。
例えば、外的な要因で髪に傷がついた場合は、髪のキューティクルが剥がれたりしているケースがかなり多いので、それを修復していく事がメインになってくるし、化学薬品(カラーやパーマ剤)でダメージを受けた髪には、髪のphコントロール(健康な髪は弱酸性であり、化学薬品でダメージを受けた髪はアルカリ性に傾いている)を行って髪にベストなph5.5〜6.0に修正していきます。
それは、僕たち担当美容師が、お客様の髪の状態を見ながら、判断して施術をしていきますので、安心して任せて下さい。
解答者/佐藤公徳
Q2: 痛んだ髪を元に復活させる事はできますか??
美容院で髪をハサミでカットしても、切られている本人は「痛い!」と感じません。
当然と言えば当然の話ですが、それは髪自体に神経が通っていないからです。
(神経が通っていれば、切られている本人は痛いはずですよね…)
神経が通っていないという事は、当然、毛細血管も通っていない。
毛細血管は、体の隅々まで酸素と栄養を行き渡らせ、体の細胞を「生きている」状態にします。
それが無いという事は、言い方を変えれば髪は「生まれながらに死んでいる」細胞といえます。
だから、髪は再生する能力が無い!
つまり結論を言うと、「完全に健康な状態に復活させるのは現代の化学力では無理」という事です。
ここをしっかりと理解している美容師は、髪を髪をダメージさせてしまってから修復しているようでは遅い事を理解しているので、いかに「痛ませないで施術をするか??」にこだわります。
例えば美容院でパーマをかけるときでも、髪のphバランスを無理にアルカリに傾けすぎない、適切な酸化、そして完全な還元を目指す、PPT(ポリペプチドタイトと呼ばれる髪の成分に近いトリートメント剤です)を髪の損傷部分に配合していく、等です。
では髪が痛んでしまっている方は諦めてしまった方がいいのでしょうか??
いや、それは違います!
LUPIASでは、損傷部分により細かい粒子のタンパク質を補い、そして自社のオリジナル製品である「エクラスタトリートメント」などダメージヘア用の商品の開発を行うなど、ダメージヘアで悩むお客様へ対する積極的な取り組みをしています。
ダメージヘアを全くの復活をさせる事は無理でも、「それ以上に進行させない」事は出来るからです。。
気軽にご相談下さい。
解答者/佐藤公徳
Q3:濡れた髪のまま寝ると髪は痛む??
よく、美容院に行くと、「髪はしっかり乾かしてから寝て下さいね。」という美容師に言われた事がある方も多いと思うのですが、髪は濡れている状態だと痛むのでしょうか??
答えは、「YES」です。
髪は、水で濡れている時、キューティクルが開いた状態にあります。(乾いている時はキューティクルは閉じている)そこで、そのまま寝ると枕と頭により髪がこすれ合って、キューティクルが痛む原因となります。
そして、水は弱アルカリ性であり、髪の健康な状態である「弱酸性」から少しpHが離れている為、弱アルカリ性に傾いた状態は髪にとって良い状態とは言えません。
例えば、海に入ったとき、髪がギシギシになった経験はありませんか??
それは、海水も弱アルカリ性だからです。
頭皮にとっても長時間湿っている状態は雑菌が繁殖しやすく、そしてそれが元となってニオイの原因になります。
お風呂から上がって寝る前は、しっかり髪と頭皮を乾かして寝る事をおススメします。
解答者/佐藤公徳
Q4: シャンプーで髪をダメージさせない方法はありますか??
女性が自宅で使用するシャンプーやトリートメントに対する関心は年々高くなってきて、少々値段が高くても、美容院専売品のシャンプーを使う方が増えて来ているのように感じます。
それは、品質の悪いシャンプーは髪を傷めかねないという事が世間に浸透して来ている証拠だと思っています。
これを見ている方も、髪をダメージさせないシャンプーを探している方も多いのではないでしょうか??
そこで、LUPIASが提案するシャンプーの仕方は、「シャンプーをする時間より、すすぐ時間を長めに」というものです。
つまり、シャンプー剤を付ける前にしっかりと髪を濡らし、そしてシャワーでやや時間は長めにじっくりとすすぐのです。「それだけだと汚れは落ちないのでは?」と心配の方も大丈夫。汗に含まれている塩化ナトリウムは、水に溶け、ぬるま湯でも洗い流せます。
この「しっかりとしたすすぎ」だけで、髪の汚れの80%は落ちます。
(スプレーやワックス等で固めている場合は除く)
その後に、シャンプーをすれば、少量のシャンプー剤で泡立つ事が出来るし、シャンプー剤を少ない量で済ます事が出来るという事は、髪を傷めない&経済的、という一石二鳥にもなります。簡単な方法なので、是非お試し下さい。
解答者/佐藤公徳
Q5: ドライヤーを使わない方が髪は痛まない??
正しく乾かせばシャンプー後の髪はドライヤーで乾かした方が髪は痛みません。
(詳しくは「Q3 濡れた髪のままだと髪は痛む??」でも回答した内容とも関連してます)
髪は水でキューティクルが開いている状態の方が痛みやすい、という理由からです。
ただしかし、髪を乾かしすぎてカラカラな状態になってしまう事を「オーバードライ」といい、こちらは髪をダメージ&乾燥させる事になってしまいます。
では、どうすればオーバードライを防ぎつつ、髪を痛ませずに正しく乾かす事ができるでしょうか??
それは、「髪を乾かす」というより「頭皮を乾かす」、という意識でドライヤーをすることです。
髪の乾かし過ぎ(=オーバードライ)の原因の多くは、毛先の乾かし過ぎでパサパサになってしまうというものです。
「頭皮を乾かす」という意識で行えば、当然毛先に当たる熱風の量は最小で抑えられるし、頭皮(=根元)が乾いた後にゆっくり毛先はブラシなどを使って乾かせば良いのです。
「ドライヤーをしていると、毛先ばかりパサパサ」「広がってしまう…」という方は、オーバードライしている可能性があります。
ドライヤーを正しく使って健康な髪をキープしていただければと思います。
解答者/佐藤公徳
Q6:自分で枝毛を切っているのですが、枝毛をなくすにはどうしたらいい??
枝毛が出来ると自分で自宅のハサミでカットする方がいますが、切れ味の悪いハサミで髪を切るのは逆効果です。むしろ、かえって髪は傷んでしまいます。
美容院で使用しているハサミは特殊に作られており、非常に切れ味が良くなるように改良されています。それによって、髪の切り口(=断面)は「スパッ」と切れるので、その髪の断面から流出してしまう間中物質(髪の栄養分)が外に出てしまうのを最小に防ぐ事が出来ます。
しかし、自宅で使うハサミ(工作ハサミ)などは、髪の毛等の細い繊維を切断する用には作られていないので、美容院でつかうハサミのような「スパッ」とした切り口ではなく、髪の断面は顕微鏡で見るとノコギリで切ったような「ギザギザ」な切り口になっています。
断面がギザギザ→間中物質(髪の栄養)が抜ける表面積が多い→そこから傷んでしまう。
という訳です。
枝毛を発見したら、美容室で切り揃える事をおススメします。
解答者/佐藤公徳
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表参道の美容院「LUPIAS」を運営する、株式会社Mastermind代表取締役社長。 その他にもヘアケア商品販売の会社の社長も務める。 2社の会社を経営する傍ら、仕事は「現場主義」を徹底し、自らも美容師として日々サロンワークを精力的にこなしている。
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