今回初めてご来店いただいたお客様はこちら
目次
毛の流れである「毛流(もうりゅう)」をドライヘアの状態で見極める
左側が波打つようにうねる、「波状毛」と呼ばれるタイプのクセ毛です。赤い線で示しているのがそれです。
青い線で示している所は何故かややストレート気味。ちなみに私は全く手を加えていません。このように右と左が極端にクセの度合いが違う例は私も長年美容師をしておりますがとても珍しい例と言えます。
お客様のご要望としては、「髪の長さはあまり変えたくない、しかし大胆にイメチェンはしたい」とのことでした。
ヘアカラーのご提案をしましたが、カラーは仕事柄NGだそうなので、今回は縮毛矯正で「ウェーブヘア→ストレートヘアへ変化」、
「パサついてる髪→艶々の髪」へと変化させる、この2点のご提案をさせていただきました。
前髪はデザインの要。そしてお客様がクセのコンプレックスとして一番気にしている部分でもあるので、最も丁寧な仕事が求められる箇所
前髪は特にカクッとL字型にうねるクセがあります。
もう、本当に90度近く曲がっています。いや、「折れている」と表現した方が適切なくらい曲がっていました。恐らく、他社の美容院に行った際に、必要以上に強い縮毛矯正をした際の名残りと思われます。ここも丁寧に私が修正します。
こういったタイプのクセは、前髪に無理に縮毛矯正をするとシャキッっとまっすぐになりすぎるので、今回はなるべくソフトなストレートパーマ剤を使い、カットでもなるべく横に流れるようになるスタイルをご提案させていただきました。
前髪のアフターはこちら
どうでしょうか??
さっきまで「L字型」になってしまっていた前髪が、きれいな「C字型」になって横に流れる前髪が完成しました。
折れた髪にカーブをつけるのって、実はかなり難しいのですよ…
二つのビフォーアフターを並べると一目瞭然です。前髪は特にクセが強い場合が多いので、最新の注意を払って似合わせをしていきます。
全体のビフォー&アフター
今回は髪があまり明るくない分、トリートメントを使って艶感をプラスすることでデザイン性を高めることを意識しました。
このような波状毛の場合、髪がねじれていたりするため、髪に光が当たった時に正反射しません。だから艶がなく、パサついたイメージになってしまいます。それを防ぐために、髪に光が当たった時にきれいに反射する=天使の輪ができる為に、髪全体に縮毛矯正する際にトリートメントも同時に施術致しました。
写真でもわかる通り、トリートメント効果できれいに天使の輪ができ、そして保湿力が上がっている為に髪がまとまっています。
ビフォーとアフターで、かなりイメチェン大成功ですね!お客様も大変喜ばれておりました。
PS.ちなみに数か月後、このお客様がリピーターとしてご来店してくれました。そしてその時にクセ毛を生かした髪型のイメチェンをしたのですが、以下に記事をまとめてありますのでご覧ください。
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