このホームページを見て、ご予約を頂いたお客様です。
特に「顔周りのクセ毛で困っている」との事でした。髪をめくってみると、確かに他社で伸ばしたはずのクセ毛も完全に取れてきていて、顔周りの部分がうねってしまっています。
おでこ回りの、特にうぶ毛に近いような細い毛もすべてうねっていました。
このホームページをご覧になって、来るきっかけになったのは、下の記事を読んで「ここの美容師なら!」と思ってくださって、来店を決意されたようです。ありがたいです。結構この記事は他にも、お客様からの反響をいただいてます。
さて、ビフォーの状態をまとめた写真がこちら。
目次
before
顔周りのクセがひどく、以前ストパーした部分と癖毛との境目がはっきりしてしまっている分、余計にクセが強調されてしまっています。
髪の中の部分の毛もだいぶうねってきています。
お客様が抱えるお悩み
予約をメールでいただく段階で、このくらい詳しく書いてくださっていたので、事前にかなり用意周到に薬剤や道具の準備を完璧にする事が出来ていたので、今回は対応がスムーズでした。
私の美容院では薬剤をかなりの数、扱っておりますが、髪の症状によっては新しく薬剤原料を仕入れする必要性がある場合も多いので、このようにご予約の段階で、詳しくお悩みをお伝えいただいてもらえると、成功率も上がるし、なにより仕上がりのクオリティーは格段に上がります。(なので、ご予約の際はできる限りで結構ですので、髪の現在の症状を詳しく書いてメッセージいただけるとありがたいです)
私からのご提案内容
さて、上記のようなメッセージを頂いた上で、私がご提案したのは以下の内容です。
- 顔周りは特に、他人に与えるイメージにとって重要な箇所。現在、白髪とクセが交じり合って、汚く見えてしまうので清潔感のあるシャープで上品な感じに仕上げる。その為には前髪部分のクセを完全に除去し、産毛もしっかり一本も残さずに自然に伸ばす。これで清潔感と上品さを出す。
- 白髪+ボリューム感の無い髪は、老けて見えてしまうので、「若々しく」をテーマに適度なボリュームを残す!
- 本日はカラーリングはしないが、時期的にそろそろ白髪染めはした方が良い。その方が若々しい印象を与える事ができる。
技術のアプローチ方法
- ただ単純に「クセ毛を真っすぐに伸ばす」のを目的とするのではなく、その先にあるヘアデザイン、つまり「若々しく、綺麗な女性」に仕上げる事をゴールとする。つまり、シャキーンと真っすぐにいかにも「縮毛矯正しました!」という感じに仕上げるのではなく、ハリとコシを持たせて、毛流れやシルエットも自然なボリューム感が出るようにアイロンワークをする
- 縮毛矯正は「ボリュームを減らす」という効能があるが、今回に限っては元々髪のボリュームは少ない方なので、ボリュームを減らし過ぎても貧相に見えてしまう。そこで、ふわっとブラシでボリューム感を簡単に作れるように、アイロンの温度を160度以下に抑えて施術を行う。
- 白髪染めの繰り返しにより、髪がだいぶ痛んでいる事と、加齢による髪の細さもしっかり考慮し、アルカリ性ではなく、中性の縮毛矯正剤を使用する。中性領域で施術する事で、残留アルカリを髪に残さないでハリとコシをキープする技法を行う。
after
見てください!この顔周りと、毛流れを!だいぶ若々しくなったと思いませんか??
(私的にはこれでさらに白髪染めでカラーリングできたらパーフェクト!と思いますが、今日は縮毛したばかりなのでそれは後日に。)
こちらのお客様からの感想
喜んで頂けて嬉しいです(^^)
本日の一言
色々な年代、色々な髪質、様々なお客様を担当させていただいていますが、クセ毛、いや、「髪の悩み」という大きなくくりで考えたとき、クセ毛を真っすぐにする、というのはあくまで「手法」であって、我々美容師が「目的」とすべきは「綺麗な女性」を作る、という事。
いや、作る、という言い方はあまりにも傲慢かもしれない。違う言い方をすれば、本来その人がもっている綺麗を「引き出す」というべきだろうか。
さらにもっともっと大きなくくりで考えれば、その「綺麗な女性を作る」という行為でさえ、「手段」に過ぎなくて、目的は「生活を豊かにする」「幸せな気分になる」というのが最終目的だと私は考えます。縮毛矯正得意です!なんて私はこのホームページで声を大にして宣伝してはおりますが、実はあくまで手段に過ぎないと考えているんです。
つまり、「美は哲学」だと私は考えます。まあ、固い話になってしまいましたが、お客様にハッピーになってもらえれば私もハッピー、って事です。
(^o^)
こちらのお客様がリピーターとして次の来店をされた時の記事はこちらです。