こんにちは、佐藤です。
私の担当させていただいているお客様で、クセ毛で悩む女性の方は、8割がた、白髪のあるお客様が多いです。
そして「縮毛矯正と白髪染めを併用して行っている」というお客様が多いのですが、この記事を読んでいる方も、もしかしたら白髪でお悩みの方もいるかもしれないと思い、今回記事にしてみました。
それでは、白髪が混じったお客様の、縮毛矯正の技法を紹介します。
白髪に対する縮毛矯正例は、髪質的にはこちらのお客様の髪に近い状態です。合わせてご参考に記事をお読み下さい。
目次
今回のお客様のお悩みの内容
ご予約時に、このような内容のメールを頂きました。
※お客様本人に掲載の許可を承認済みです。プライバシーの為、個人情報は伏せております。
頂いたメッセージ内容
何かメッセージあればどうぞ
毛量が多く、硬くて、太くて、好きな髪型にできません。
どうにかしてほしいです。
縮毛矯正の施術前~bfore~
まずはカウンセリングによる毛髪診断
実際にご来店いただいて、髪を見させていただいたのですが、ご本人様は白髪染めは一切していない髪との事。
確かに、白髪染めをした形跡はありません。
頂いたメールには、「昔行った美容院では縮毛矯正をするのに6時間かかった」という内容を書かれていたので、どんな髪質のお客様なのか気になるところでしたが、たしかに、白髪の部分は強い縮れ毛(捻転毛と言います)に対して、黒髪部分は波状毛(波打つようなクセ毛の事です)という、「クセの混合毛」タイプの難しい髪のお客様でした。
(※余談ですが、他店で6時間かかったそうですが私はその半分以下の時間で綺麗に縮毛矯正を仕上げました。しかしながら、縮毛矯正は人にもよりますが、私の場合は4時間前後、かかる事が多いです。)
白髪というのは、写真でよく見て頂くとわかるのですが、ややチヂれたようなうねりがあります。
もし、この記事を見ているあなたが「白髪のある方」でしたら、ぜひ自分の白髪を触ってみてください。
他の白髪ではない毛よりも、チヂれているのがわかると思います。
そして、その白髪を指の腹でコロコロと転がすようにすると、毛髪は円ではなく、楕円もしくはスクエア型に近い形である事がわかると思います。
それは何故か??
クセ毛のメカニズムとは??
髪が指の腹で転がしたときに、キレイに転がらずに、「ゴロゴロ、ゴリゴリとした感じ」である事は、髪がキレイな円状になっていない事を表します。
実は、髪を切断した時に、その断面を見ると、毛髪は楕円もしくはドロップ型に近い形をしています。
断面が円形をしているのは少なく、毛髪全体の30%程度なのです。
もともと、楕円に近い毛髪なのですが、これが白髪のクセ毛となると、もっと楕円になってきますので、縮れた感じになります。
通常、髪が生えてくる為には頭皮の中にある「毛根」を起点に髪が生えてきます。
頭皮の中にある、毛根自体が横向きに生えていたりすると、皮膚から押しつぶされるようにして生えるので「くせ毛」となります。
クセ毛の人の毛根を歯に例えると…
親知らずは、真っすぐ生えている親知らずもありますが、歯茎の中に埋まっていて、しかも横や斜めに埋まっている場合もありますよね。
あれが、クセ毛の毛穴内部の毛根のイメージに近いです。
あの親知らずが、横や斜めの状態のまま、歯茎に押されながらも無理やり上に押し出されて生えてきたら…
それは、真っすぐな歯になりそうにないですよね。
それが、クセ毛の人の毛根の状態であり、毛の状態だと考えていただけると、イメージしやすいかと思います。
クセ毛には水を吸い込みやすい、はじきやすい、両方のコルテックスが存在している
そして、毛髪には「パラコルテックス」と「オルトコルテックス」と呼ばれる、水を吸いやすい性質、はじきやすい性質の2つのタンパク質が同居しています。
通常、その2つのコルテックスは、毛髪内部に均等にちりばめられているのですが、
クセ毛に限っては、毛髪内部の内側がパラコルテックス、外側はオルトコルテックス、といった感じに、極端に両面に偏っています。
(余談ではありますが、私は内側、外側どちらのコルテックスがパラなのか、オルトなのかを覚える為に、「外に居ってタバコ吸う(そとにおってタバコすう)」と暗記しました。いい国作ろう鎌倉幕府、みたいな感じです。)
これによって、水を吸いやすいオルトコルテックスの方が湿気がある雨の日などは沢山水分を吸い込み、
逆側の、パラコルテックスは疎水性により水をはじくので、双方が離反しようとし、
大きくのけぞる=髪が縮れたような状態になる
というのが、クセ毛の原因の一つです。
そして、上記の写真を見ての通り、白髪はその要因がもっとも強く出る髪とも言えます。
原因は、加齢と老化によって白髪になった髪は、
毛髪内部の水分、脂質量が減少しているので、先ほど申し上げた状態がさらに加速した状態であるからです。
縮毛矯正の施術後~after~
いかがでしょうか??
この写真は、ブラシは一切いれず、「ただドライヤーで乾かしただけ」です。
白髪の部分に完全に薬剤を合わせると、黒髪部分にも強い薬を使わなければならないので、どちらかというと黒髪部分のクセに標準を合わせています。
白髪部分はアイロン工程の技法を工夫する事によって、ここまで綺麗にまっすぐに伸ばす事に成功しました。
後ろも、バッチリですね。
お客様から、施術後に頂いた感謝メール
感謝メールの内容
私からの感想
今回も、お客様に喜んでいただけたので、私としてもとても嬉しいです。
カラーをしていた場合は、今回の施術はもっと難易度が上がっていたものになったでしょう。
カラーと縮毛矯正を、併用している方々に対して、解りやすいようにこれからもどんどん白髪の施術例は増やしていきたいと考えています。
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