今回ご紹介するのはタイトルの通り、「縮毛矯正の失敗で根元が折れてしまった」髪に対するアプローチです。

このホームページの予約フォームから、先日このようなご予約を頂きました。※個人情報なのでモザイク処理をしている箇所があります。

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メッセージを拡大してみると、

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実際に見てみないと何とも症状が文章だけではわからないので、実際にカウンセリングすることに。

 

目次

実際のご来店時の状態はこちら。

後からみたりぱっと見はそんなでもないように見えますが、実は、

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こんな感じでバキッと髪が折れてます…

↓↓↓↓↓↓↓

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写真だと伝わりづらいのですが、明らかにカクッとした折り目が髪にあります。原因として考えられるのは、

  1. 他社美容院で2液をつける前の段階で、アイロンワークにミスがあり、髪を折るようにアイロンをしてしまった。
  2. 1液がべったり頭皮に付くように塗布してしまっていた。(これもよくある)
  3. チオグリコール酸を原料としている1液を塗布した後、ドライ後のアイロンの温度が高温過ぎた。

上記の3つが私で考えた「恐らくこれじゃないか??」という診断です。

 

しかし、完全に原因を特定する事はかなり難しいです。何故なら、初めてご来店されたお客様の場合、実際は他社美容師さんの失敗なので一体「何の薬剤を使って、どういったアイロンワークによるミスなのか??」は(その施術を行った美容師に)施術履歴を聞き出すか、カルテを見せてもらうしかないからです。

実際、そこの美容院に「どうやってこうなっちゃったの??」なんていっても向こうが応じる可能性は著しく低いので、結局はこちら側が経験値による予測で探るしかないのです。

そんな悲観的な事を言っていてもしょうがないので、何とかしましょう、ということで私が行った技法とは…

 

私が今回ご提案した修正施術の方法論

  1. 通常の場合、根元のリタッチの場合は当然ながら「新生毛」のクセを伸ばす縮毛矯正剤を使う所だが、ここはあえて既染毛用のかなりアルカリ度の低いソフトな薬液を使用する事にした。理由としては、新生毛と既染毛の境目の部分である為、新生毛のクセに合わせた薬剤選定だとどうしても折れ目になっている既染部が耐えきれない為である。
  2. 上記の方法論を行うにあたって薬剤の放置タイムも通常の3分の1の短いタイムでチェックを行う
  3. 新生部と既染毛をまたぐようなアイロンワークになるが、その際のアイロン温度は100度程度の低温で行う事で境目のなじみを良くする。
  4. 最悪の場合、薬品に耐えきれずに折れ目になっている部分から毛髪が「切れる」可能性も否めないので、塗布する時間を最短時間でスピーディーに塗り、最初に薬剤を塗った部分と最後に薬剤を塗り終えた部分とのタイムラグが最小になるようにする。

 

はい。こうやって文章にするとあらためて思いますが、かなりマニアックな方法です…。

上記は私が今回、このお客様の為に考案した方法なのですが、実際、お客様本人にご説明する時は上記の説明だと専門的過ぎてわかりずらいので、かなりわかりやすく例えも交えて、本人もご納得、理解を得られるご説明を致しました。

 

そんな感じで施術を終え、施術前のビフォー、アフターを見てみましょう!

 

施術前

カクッと明らかに折れているのが…

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施術後

こんなにキレイに丸みのある状態に復元できました!

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並べるとこんな感じです。

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丸みのある、自然な髪の生え方に修正できました。

簡単そうに見えますが実はこれ、かなり難易度高いんですよ。

 

このお客様から頂いた、今回ご来店されて施術を受けた感想はこちら。「お客Fさん」という所に書いてあります。

お客様Fさん

 

この記事を読んでいる方も、何か髪の悩みありましたら下のLINEより、ご相談下さいませ。
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佐藤 公徳

代表取締役社長美容院LUPIAS
ダメージレスでツヤのある髪を作る事をベースにしたヘアスタイル作りを専門分野としている。 本当に「髪にいいもの」を探し、全国に点在するカラー、パーマ剤の研究所および製造工場にまで足を運ぶこだわり派。サロンワークを中心に、美容商品開発、企画を行う。 モットーは、「自分が本当に良いと思ったものしか顧客に提供しない」 美容師歴18年に裏打ちされた技術とノウハウで、多くの女性の髪の悩みを解決している。 夢は、「日本のみならず、海外にいる人たちの髪の悩みも解決する事」。 フジテレビ「笑っていいとも」日テレ「ZIP」等、多数のメディアに出演。 Amazonヘアケアランキング3年連続1位を獲得した著書「青山のトップスタイリストが教える巻き髪講座」他、4冊の本の著者でもある。 詳しくはこちら https://lupias.com/shukumou/personal-history/